
ローチ4cm(2.0g/S)
2009年にデビューした このモデルは、シーズン初期の低活性時にありがちな、ルアーに対して非常に反応が悪い時期の為に開発された国内初の「渓流専用ジョイントミノー」である。
この時期のトラウトは、ルアーに対しての好奇心どころか警戒している様にさえ感じる。こういう時期には、餌釣りのゼロ釣法、フライフィッシング・テンカラといった エサを意識した釣り方が非常に有利な展開になる事が多い。
近年の渓流ルアーフィッシングスタイルは ミノーイング(プラグを使った釣り)が主流だが、小魚(ベイト)を意識した餌的な感覚では無く、ロッドアクションによるトイッチングやジャーキング等で、トラウトを怒らせてリアクションバイトに持込むというイメージがとても強い。
スプーンやスピナーにしても、ブレードの波動がトラウトの好奇心を刺激するというのが一般的な考えだ。
エサ(ベイト)を意識した釣り
ローチの最大の特徴は、トイッチングミノーによるリアクションバイトやブレード系の波動とは全く異なる、ジョイント独自の波動が小魚(ベイト)のそれと近いのではと推測する。
それに加えて不規則に入り続ける小刻みなイレギュラーアクションが、スレたトラウトをバイトへと誘発させる要因だと思う。
ローチシリーズは、ルアーフィッシングにとって条件が悪くなればなるほど そのポテンシャルは遺憾無く発揮できるミノーだ。
里川のミノーイングゲーム
ローチを開発するきっかけとなったのは、一般渓流(図1)のような里川の釣りが意外に難しいというのが以前から気になっていた。
このような場所は日頃から釣人に対するプレッシャーに掛かり易く、トラウトの数もハイシーズンになる頃には激減してしまう現象は珍しくない事だ。
このような場所でのルアーフィッシングは、一筋縄ではいかないケースが多いのではないだろうか。ミノーにしてもワンキャストの一発追いで終わってしまい、その後は
全く反応なしというパターンは、自分の経験でも良くある事だった。
おそらくスレたトラウトにはミノーのダートやヒラ打ちがマイナス要因になるのではと思い、「ただ巻き」でナチュラルな波動と不規則に入り続けるイレギュラーアクション=(イコール)「ジョイントミノー」という発想が浮かんだ。
インジェクションタイプのサンプルを使って実釣してみると、タダ巻きでもトラウトは違和感なく口を使い、特に警戒している様子もなくイージーに釣れてしまった。
その後のテスト釣行の際でも、あえて河川は激戦区を選び、先行者が居てもその後を追う様に釣行を重ねたが釣果は必ずあった。
ハイプレッシャー(日中など)の状態でもジョイントの波動はトラウトのスイッチが入る事が実証された。
使い方
※写真をクリックすると、ポイントをハイライト表示します
ローチはロッドアクション(トイッチング・ジャーキング)で操作するのは、むしろマイナス要因になってしまう様に感じる。基本操作は「ただ巻き」がベストだ。
意識する所は波動を出しながらしっかり表層付近を綺麗に泳いでいるかがキモになる。
アップストリーム(※ルアーを上流に目掛けてキャストし川の流れより早くラインを巻き取り泳がせる。)とダウンストリーム(※ルアーを下流に目掛けてキャストし川の流れをリップに受けさせて泳がせる。)の二通りの攻め方があるが、アプローチは状況に応じて決めれば良い、基本は(図2a-b)のようなタルミをピンスポットで狙うのが有効的だ。
シーズン通しても(図3)のようなガンガン瀬に定位している個体は経験上少ない様な気がする。
むしろ大物は石周りに起こるヨドミ付近(図4)に定位している事が多い、(※そこにエサが溜まる)その一等地(ポイント)目掛けてローチをナチュラルに泳がせる事が出来れば、おのずと結果は付いてくるはずだ。
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ダイビングローチ4cm(2.0g/S)
本年度(2010年)にリリースとなった、ローチのダイビングモデルはシーズン初期に有りがちなボトム(底)付近でサスペンド(停止)状態のトラウトをターゲットとしたモデルである。レンジ(タナ)は約30cm~60cmが引けるところが特徴だ(※ローチは表層から30cm)
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アクション(動き)は、ローチとは異なりタイトウォブリング(細かい動き)に設定してある。ワイドウォブリング(大きな動き)のローチはポイントにピンスポットに落とし込みダイレクトに狙うのがベストだが、ダイビングローチはアップストリームで攻めるのが基本になる。(図5)のようなポイントの対岸ゴルジュのギリギリに落とし込みナチュラルドリフト(流れに逆らわず自然に流す事)が最も威力を発揮する。
ダイビングローチはシリーズ中最も流れに弱く不安定に設定されているが、これは単に短所では無く、弱った小魚や昆虫を演出する為の意図的なセッティングだ。
使う場所は限定されてしまうが、(図6a-b)のようなフライフィッシングに適している河川ではまさに独壇場といってよい。
使い方
前途も述べたように、ダイビングローチのセッティングで有効なのはアップストリームのナチュラルドリフトがベストだと思う(※ロッドアクションは必要なし)。
夏場の渇水状態のテレストリアル(虫)パターンもダイビングローチが得意とするフィールドだ。 |

ファットローチ5cm(4.0g/FS)
本年度(2010年)にリリースとなった、ファットローチはシリーズ中最も使用頻度多いジョイントミノーではないだろうか。
「飛距離」・「流れに対する安定感」・「アピール力」・「沈みの速さ」この要素はローチ、ダイビングローチにはないジョイントの短所とも言えるところを見事にカバー
したモデルと言えるだろう。
特にその飛距離は従来のミノー(Met's)などと比べても、ほぼ遜色の無いレベルだ。
飛距離を稼いで、レンジ(タナ)も広範囲で探れるファットローチは大物の一発を秘めている、まさに最終兵器だ。
使い方
ファットローチは使い方を限定されない「オールラウンダー」と言えるだろう。
最盛期のガンガン瀬(図7)の底に張り付いている大ヤマメをダウンストリームで攻略も可能だ。また、大渕(図8)に張り付いた一筋縄では行かない大イワナをカウントダウンさせスローリトリーブで引きずり出す事も可能になっている。
このモデルはロッドアクションによるトイッチングも可能だが、やはり喰わせの間は
「ただ巻き」で使用した方が、大物が違和感なくバイトに持ち込めるような気がする。
ジョイントシリーズは、基本は「ただ巻き」のスローリトリーブが最も有効な使い方と言えるだろう。 |
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